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author | Tatsuya Kinoshita <tats@vega.ocn.ne.jp> | 2011-05-04 07:05:14 +0000 |
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committer | Tatsuya Kinoshita <tats@vega.ocn.ne.jp> | 2011-05-04 07:05:14 +0000 |
commit | 72f72d64a422d6628c4796f5c0bf2e508f134214 (patch) | |
tree | 0c9ea90cc53310832c977265521fb44db24a515e /doc-jp/w3m.1 | |
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-rw-r--r-- | doc-jp/w3m.1 | 518 |
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diff --git a/doc-jp/w3m.1 b/doc-jp/w3m.1 new file mode 100644 index 0000000..1f119da --- /dev/null +++ b/doc-jp/w3m.1 @@ -0,0 +1,518 @@ +.\" +.TH W3M 1 "Jun 6 2000" "UNIX" +.SH NAME +.B w3m +\- text base pager/WWW browser +.SH SYNOPSYS +.B w3m +[options] [file | URL] +.SH DESCRIPTION +.SS はじめに +.B w3m +は,テキストベースのページャ/WWWブラウザです.これを使うと, +.I kterm\fR(1) +などのキャラクタ端末上で,ローカルファイルを見たり,WWWの内容を見たりすること +ができます. +.PP +引数にファイル名を指定すればそのファイルを表示し,URLを指定すればその内容を表 +示します.何も指定しなければ,標準入力の内容を表示します.ただし,標準入力が +.I tty\fR(4) +である場合には,何もせずに終了します. +.PP +オプションは次の通りです. +.TP +.BI + 番号 +起動後,指定の行番号に移動する. +.TP +.BI \-t\ 幅 +タブの幅を指定する.デフォルトは 8. +.TP +.B \-r +text/plainの文書を表示する場合,重ね打ちによる強調文字を表示しない. +このオプションを付けない場合, +``A^H_'' +はAのアンダーラインとして表示され, +``A^HA'' +はAのボールドとして表示される. +.TP +.BI \-l\ 行数 +標準入力の内容を表示するときに保存される最大行数を指定する. +デフォルトは10000. +.TP +.B \-s +Shift_JISコードで表示する. +.TP +.B \-e +EUCコードで表示する. +.TP +.B \-j +JIS (ISO-2022-JP)コードで表示する. +.TP +.BI \-O\ e|s|j|N|m +表示に使う文字コードを指定する. +.TP +.BI \-I\ e|s +入力文書の文字コードを指定する. +.TP +.BI \-T\ タイプ +表示する文書のタイプを指定する.この指定がない場合,ファイル名の拡張子によって +自動判別される.判別できない場合はtext/plainとみなされる. +.PP +.RS +.B 例: +.TP +cat hoge*.html | w3m -T text/html +標準入力からHTMLファイルを読んで表示する +.TP +w3m -T text/plain hoge*.html +HTMLファイルのソースを表示する +.RE +.TP +.B \-m +Internet messageモードで表示する.Internet messageモードの場合, +ヘッダの内容を見て,Content-Type: があればそれを参考にする.電子メールや +ネットニュースの記事を読むときに便利. +.TP +.B \-v +visual startupモード. +コマンドライン引数に URL やファイルを指定していなくても +初期画面が表示される. +.TP +.B \-B +Bookmarkを表示する. +.TP +.BI \-bookmark\ file +Bookmark のファイルを指定する. +.TP +.B \-M +カラー表示をしない. +.TP +.B \-F +フレームを自動表示する. +.TP +.B \-S +連続する空行を1行にまとめて表示する. +.TP +.B \-X +.B w3m +終了時に,以前の画面に戻らない. +.TP +.BI \-title =TERM +端末のタイトル文字列を設定する. +.TP +.B \-W +折り返しサーチを使うかどうかを切りかえる. +.TP +.BI \-o\ option=value +オプションを指定する. +.TP +.B \-show-option +利用できるオプションを表示する. +.TP +.B \-no\-proxy +プロキシを利用しない. +.TP +.BI \-pauth\ user:pass +プロキシ認証用のユーザ名とパスワードを指定する. +.TP +.B \-no\-mouse +マウスを利用しない. +.TP +.B \-cookie +クッキーを処理する. +.TP +.B \-no\-cookie +クッキーを処理しない. +.TP +.B \-num +行番号を表示する. +.TP +.B \-dump +URLの内容を読みこみ,整形されたバッファの内容を標準出力に書き出す. +文書の幅は80桁と仮定される.この幅は,次の +.B \-cols +オプションで変更可能. +.TP +.BI \-cols\ 幅 +.B \-dump +オプションを使う場合に,文書の幅を指定する. +.TP +.BI \-ppc\ ピクセル数 +文字の幅を指定する.デフォルトは 8.0. +.TP +.B \-dump_source +URLの内容を読みこみ,整形せずに標準出力に書き出す.漢字コード変換もされない. +.TP +.B \-dump_head +URLにアクセスし,ヘッダ情報を出力する. +.TP +.B \-dump_both +URLにアクセスし,ヘッダ情報とHTMLソースを出力する. +.TP +.B \-dump_extra +URLにアクセスし,拡張情報とヘッダ情報とHTMLソースを出力する. +.TP +.BI \-post\ file +ファイルの内容をPOSTする. +.TP +.BI \-header\ string +HTTP要求ヘッダを追加する. +.TP +.BI \-config\ file +configのファイルを指定する. +.TP +.B -help +ヘルプを表示する. +.TP +.B -version +w3m versionを表示する. +.SS 文書の表示内容 +HTML文書を表示しているときには,次のような表示になります. +.in +8n +.TS +box tab(;); +l|c|c +l|c|c +l|c|c +l|c|c. +;カラー表示時;白黒表示時 +_ +リンク;青色;下線 +インライン画像;緑色;反転表示 +FORMの入力部分;赤色;反転表示 +.TE +.PP +カラー表示時の色は,オプション設定パネル +.B o +で変更することができます. +.SS 起動後の使いかた +起動した後は,1文字のコマンドをキーボードから入力することで +.B w3m +を操作します. +.PP +コマンドには次のようなものがあります.以下の記述では, +.B C-x +はコントロールxを表します.また, +.B SPC +はスペースバー, +.B RET +はリターンキー, +.B ESC +はエスケープキーです. +.PP +ここで書いてあるのは,オリジナル版のキー操作です. +.\" \fIlynx\fr(1) +.\" 風のキー操作用にコンパイルしてあるものについては, +.\" \fIw3m_lynx(1) +.\" をごらんください. +.SS ページ/カーソル移動 +.TP 1i +.B SPC, C-v +次のページを表示します. +.TP +.B b, "ESC v" +前のページを表示します. +.TP +.B l, C-f, 右矢印キー +カーソルを右に移動します. +.TP +.B h, C-b, 左矢印キー +カーソルを左に移動します. +.TP +.B j, C-n, 下矢印キー +カーソルを下に移動します. +.TP +.B k, C-p, 上矢印キー +カーソルを上に移動します. +.TP +.B J +画面を1行上にスクロールします. +.TP +.B K +画面を1行下にスクロールします. +.TP +.B ^ +行頭に移動します. +.TP +.B $ +行末に移動します. +.TP +.B w +次の単語に移動します. +.TP +.B W +前の単語に移動します. +.TP +.B > +画面全体を右にずらします.(表示内容を左にずらす) +.TP +.B < +画面全体を左にずらします.(表示内容を右にずらす) +.TP +.B ". " +画面全体を1文字右にずらします.(表示内容を左にずらす) +.TP +.B ", " +画面全体を1文字左にずらします.(表示内容を右にずらす) +.TP +.B g, M-< +文書のいちばん上の行に移動します. +.TP +.B G, M-> +文書のいちばん下の行に移動します. +.TP +.B "ESC g" +画面下で行番号を入力し,そこで指定した行に移動します. +ここで +.$ +を入力すると,最終行に移動します. +.TP +.B Z +カーソルのある位置を行の中央に移動します. +.TP +.B z +カーソルのある行を画面の中央に移動します. +.TP +.B TAB +次のリンクに移動します. +.TP +.B C-u, "ESC TAB" +前のリンクに移動します. +.TP +.B [ +最初のリンクに移動します. +.TP +.B ] +最後のリンクに移動します. +.SS ハイパーリンク操作 +.TP +.B RET +現在カーソルがあるリンクが指す先の文書を読みこみます. +.TP +.B a, "ESC RET" +現在カーソルがあるリンクが指す先の文書をファイルに保存します. +.TP +.B u +現在カーソルがあるリンクが指す先のURLを表示します. +.TP +.B i +リンクに関連付けられた画像へのURLの表示します. +.TP +.B I +現在カーソルがあるリンクに対応する画像を表示します. +.TP +.B "ESC I" +現在カーソルがあるリンクが指す画像をファイルに保存します. +.TP +.B ":" +URL風の文字列をリンクにします.この機能は,HTMLでない文書を +読んでいるときにも有効です. +.TP +.B "ESC :" +Message-ID風の文字列を,news: のリンクにします.この機能は,HTMLでない文書を +読んでいるときにも有効です. +.TP +.B c +現在の文書のURLを表示します. +.TP +.B = +現在の文書に関する情報を表示します. +.TP +.B C-g +ページ中での現在位置を表示します. +.TP +.B C-h +URL履歴を表示します. +.TP +.B F +<FRAMESET>を含む文書を表示しているときに,<FRAME>タグの指す複数の文書を1つの +文書に変換して表示します. +.TP +.B M +現在見ているページを,外部ブラウザを使って表示します. +.B 2M, 3M +で2番目と3番目のブラウザを使います. +.TP +.B "ESC M" +現在のリンク先を,外部ブラウザを使って表示します. +.B "2ESC M", "3ESC M" +で2番目と3番目のブラウザを使います. +.El +.SS ファイルとURL関係の操作 +.TP +.B U +URLを指定して開きます. +.TP +.B V +ローカルファイルを指定して開きます. +.TP +.B @ +コマンドを実行し,結果を全部読んでから表示します. +.TP +.B # +コマンドを実行し,結果を読みこみながら表示します. +.SS バッファ操作 +.TP +.B B +現在見ているバッファを削除し,一つ前のバッファを表示します. +.TP +.B v +HTMLのソースを表示します. +.TP +.B s +バッファ選択モードに入ります. +.TP +.B E +現在見ているバッファがローカルファイルの場合,そのファイルをエディタで編集しま +す.エディタを終了した後,そのファイルを再度読み込みます. +.TP +.B C-l +画面を再描画します. +.TP +.B R +バッファを再度読み込みます. +.TP +.B S +バッファの表示内容をファイルに保存します. +.TP +.B "ESC s" +HTMLのソースをファイルに保存します. +.v +でソースを表示して +.S +で保存するのとほぼ同じですが, +.B "ESC s" +で保存したファイルは漢字コードがオリジナルのままであるのに対して, +.B "v S" +で保存すると現在表示に使っている漢字コードに変換されて保存されます. +.TP +.B "ESC e" +現在表示されているバッファを,表示されている形式のままエディタで編集します. +.SS バッファ選択モード +.B s +でバッファ選択モードに入ったときのキー操作です. +.TP +.B k, C-p +一つ上のバッファを選択します. +.TP +.B j, C-n +一つ下のバッファを選択します. +.TP +.B D +現在選択しているバッファを削除します. +.TP +.B RET +現在選択しているバッファを表示します. +.El +.SS ブックマーク操作 +.TP +.B "ESC b" +ブックマークを読み込みます. +.TP +.B "ESC a" +現在見ているページをブックマークに追加します. +.SS 検索 +.TP +.B /, C-s +現在のカーソル位置からファイル末尾に向かって正規表現を検索します. +.TP +.B ?, C-r +現在のカーソル位置からファイルの先頭に向かって正規表現を検索します. +.TP +.B n +次を検索します. +.TP +.B N +前を検索します. +.TP +.B C-w +折り返し検索モードを切り換えます. +.SS マーク操作 +.TP +.B C-SPC +マークを設定/解除します.マークは反転表示されます. +.TP +.B "ESC p" +一つ前のマークに移動します. +.TP +.B "ESC n" +一つ後のマークに移動します. +.TP +.B "\"" +正規表現で指定された文字列を全てマークします. +.SS その他 +.TP +.B ! +シェルコマンドを実行します. +.TP +.B H +ヘルプファイルを表示します. +.TP +.B o +オプション設定パネルを表示します. +.TP +.B C-k +クッキー一覧を表示します. +.TP +.B C-c +文書の読み込みを中断します. +.TP +.B C-z +サスペンドします. +.TP +.B q +.B w3m +を終了します.オプションの設定によって,終了するかどうか確認します. +.TP +.B Q +確認せずに +.B w3m +を終了します. +.SS 行編集 +画面の最下行で文字列を入力する場合に有効なキー操作です. +.TP +.B C-f +カーソルを右に移動します. +.TP +.B C-b +カーソルを左に移動します. +.TP +.B C-h +カーソルの直前の文字を削除します. +.TP +.B C-d +カーソル位置の文字を削除します. +.TP +.B C-k +カーソル位置から後を削除します. +.TP +.B C-u +カーソル位置から前を削除します. +.TP +.B C-a +文字列の先頭に移動します. +.TP +.B C-e +文字列の最後に移動します. +.TP +.B C-p +ヒストリから一つ前の文字列を取り出します. +.TP +.B C-n +ヒストリから次の文字列を取り出します. +.TP +.B TAB, SPC +ファイル名入力時に,ファイル名を補完します. +.TP +.B RET +入力を終了します. +.SH SEE ALSO +.I kterm\fR(1), +.\" .I lynx\fR(1), +.\" .I w3m_lynx\fR(1), +.I tty\fR(4) +.SH AUTHOR +伊藤 彰則 +.br +aito@fw.ipsj.or.jp + |