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authorTatsuya Kinoshita <tats@vega.ocn.ne.jp>2011-05-04 07:05:14 +0000
committerTatsuya Kinoshita <tats@vega.ocn.ne.jp>2011-05-04 07:05:14 +0000
commit72f72d64a422d6628c4796f5c0bf2e508f134214 (patch)
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-rw-r--r--doc-jp/MANUAL.html563
1 files changed, 563 insertions, 0 deletions
diff --git a/doc-jp/MANUAL.html b/doc-jp/MANUAL.html
new file mode 100644
index 0000000..9dab5d9
--- /dev/null
+++ b/doc-jp/MANUAL.html
@@ -0,0 +1,563 @@
+<html>
+<head><title>w3m manual</title>
+</head>
+<body>
+<h1>w3m マニュアル</h1>
+<div align=right>
+伊藤 彰則<br>
+aito@fw.ipsj.or.jp
+</div>
+<h2>もくじ</h2>
+<menu>
+<li><a href="#Introduction">はじめに</a>
+<li><a href="#Options">起動オプション</a>
+<li><a href="#Color">文書の表示内容</a>
+<li><a href="#Key:orig">起動後の使いかた(オリジナル)</a>
+<li><a href="#Key:lynx">起動後の使いかた(Lynx風)</a>
+<li><a href="#Mouse">マウス操作</a>
+<li><a href="#Key:custom">キーの定義</a>
+<li><a href="#LocalCGI">Local CGI</a>
+</menu>
+<hr>
+<a name="Introduction"></a>
+<h2>はじめに</h2>
+w3m は,テキストベースのページャ/WWWブラウザです.これを使うと,kterm などのキャラクタ
+端末上で,ローカルファイルを見たり,WWWの内容を見たりすることができます.
+
+<hr>
+<a name="Options"></a>
+<h2>起動オプション</h2>
+
+起動時の引数は次の通りです.
+<p>
+<pre>
+ w3m [options] [file|URL]
+</pre>
+<P>
+引数にファイル名を指定すればそのファイルを表示し,URLを指定すればその内容を表示します.
+何も指定しなければ,標準入力の内容を表示します.ただし,標準入力が tty である場合には,
+何もせずに終了します.
+<p>
+オプションは次の通りです.
+<dl>
+<dt>+番号
+<dd>起動後,指定の行番号に移動する.
+<dt>-t 幅
+<dd>タブの幅を指定する.デフォルトは 8 .
+<dt>-r
+<dd>text/plain の文書を表示する場合,重ね打ちによる強調文字を表示しない.
+このオプションを付けない場合,``A^H_''はAのアンダーラインとして表示され,
+``A^HA''はAのボールドとして表示される.
+<dt>-l 行数
+<dd>標準入力の内容を表示するときに保存される最大行数を指定す
+る.デフォルトは 10000.
+<dt>-s
+<dd>Shift_JIS コードで表示する.
+<dt>-e
+<dd>EUC コードで表示する.
+<dt>-j
+<dd>JIS(ISO-2022-JP) コードで表示する.
+<dt>-O e|s|j|N|m|n
+<dd>表示に用いる文字コードを指定する.
+<dt>-I e|s
+<dd>入力文書の文字コードを指定する.
+<dt>-T タイプ
+<dd>表示する文書のタイプを指定する.この指定がない場合,ファイル
+名の拡張子によって自動判別される.判別できない場合は text/plain
+とみなされる.<p>
+例:<br>
+標準入力から HTML ファイルを読んで表示する
+<pre>
+ cat hoge.html | w3m -T text/html
+</pre>
+<p>
+HTMLファイルのソースを表示する
+<pre>
+ w3m -T text/plain hoge.html
+</pre>
+<dt>-m
+<dd>Internet message モードで表示する.Internet messageモードの場合,
+ヘッダの内容を見て,Content-Type: があればそれを参考にする.電子メールや
+ネットニュースの記事を読むときに便利.
+<dt>-v
+<dd>スタートアップページを表示する.
+<dt>-B
+<dd>Bookmark を表示する.
+<dt>-bookmark file
+<dd>Bookmarkのファイルを指定する.
+<dt>-M
+<dd>カラー表示をしない.
+<dt>-F
+<dd>フレームを自動表示する.
+<dt>-S
+<dd>連続する空行を1行にまとめて表示する.
+<dt>-X
+<dd>w3m終了時に,以前の画面に戻らない.
+<dt>-W
+<dd>折り返しサーチを使うかどうかを切りかえる.
+<dt>-o option=value
+<dd>オプションを指定する.
+<dt>-no-proxy
+<dd>プロキシを利用しない.
+<dt>-pauth user:pass
+<dd>プロキシ認証用のユーザ名とパスワードを指定する.
+<dt>-no-mouse
+<dd>マウスを利用しない.
+<dt>-cookie
+<dd>クッキーを処理する.
+<dt>-no-cookie
+<dd>クッキーを処理しない.
+<dt>-num
+<dd>行番号を表示する.
+<dt>-dump
+<dd>URLの内容を読みこみ,整形されたバッファの内容を標準出力に書き出す.
+文書の幅は80桁と仮定される.この幅は,次の -cols オプションで変更可能.
+<dt>-cols 幅
+<dd>-dump オプションを使う場合に,文書の幅を指定する.
+<dt>-ppc ピクセル数
+<dd>文字の幅を指定する.デフォルトはウインドウの大きさから自動的に計算する.
+<dt>-ppl ピクセル数
+<dd>文字の縦幅を指定する.デフォルトはウインドウの大きさから自動的に計算する.
+<dt>-dump_source
+<dd>URLの内容を読みこみ,整形せずに標準出力に書き出す.
+漢字コード変換もされない.
+<dt>-dump_head
+<dd>URLにアクセスし,ヘッダ情報を出力する.
+<dt>-dump_both
+<dd>URLにアクセスし,ヘッダ情報とHTMLソースを出力する.
+<dt>-dump_extra
+<dd>URLにアクセスし,拡張情報とヘッダ情報とHTMLソースを出力する.
+<dt>-post file
+<dd>ファイルの内容をPOSTする.
+<dt>-header string
+<dd>HTTP要求ヘッダを追加する.
+<dt>-config file
+<dd>configのファイルを指定する.
+</dl>
+
+<hr>
+<a name="Color"></a>
+<h2>文書の表示内容</h2>
+
+HTML文書を表示しているときには,次のような表示になります.
+<div align="center">
+<table border="1">
+<tr><th></th><th>カラー表示時</th><th>白黒表示時</th></tr>
+<tr><td>リンク</td><td>青色</td><td>下線</td></tr>
+<tr><td>インライン画像</td><td>緑色</td><td>反転表示</td></tr>
+<tr><td>FORMの入力部分</td><td>赤色</td><td>反転表示</td></tr>
+</table>
+</div>
+カラー表示時の色は,オプション設定パネル "o" で変更することができます.
+
+<hr>
+<a name="Key:orig"></a>
+<h2>起動後の使いかた(オリジナル)</h2>
+
+起動した後は,1文字のコマンドをキーボードから入力することでw3mを操作します.
+コマンドには次のようなものがあります.以下の記述では,C-x はコントロールx
+を表します.また,SPC はスペースバー,RET はリターンキー,ESC はエスケープキーです.
+<P>
+ここで書いてあるのは,オリジナル版のキー操作です.Lynx風のキー操作用に
+コンパイルしてあるものについては,<a href="#Key:lynx">起動後の使い方(Lynx風)</a>
+をごらんください.
+
+<H3>ページ/カーソル移動</H3>
+<table>
+<TR><TD>SPC,C-v<TD>次のページを表示します.
+<TR><TD>b,ESC v<TD>前のページを表示します.
+<TR><TD>l,C-f,右矢印キー<TD>カーソルを右に移動します.
+<TR><TD>h,C-b,左矢印キー<TD>カーソルを左に移動します.
+<TR><TD>j,C-n,下矢印キー<TD>カーソルを下に移動します.
+<TR><TD>k,C-p,上矢印キー<TD>カーソルを上に移動します.
+<TR><TD>J<TD>画面を1行上にスクロールします.
+<TR><TD>K<TD>画面を1行下にスクロールします.
+<TR><TD>^,C-a<TD>行頭に移動します.
+<TR><TD>$,C-e<TD>行末に移動します.
+<TR><TD>w<TD>次の単語に移動します.
+<TR><TD>W<TD>前の単語に移動します.
+<TR><TD>&gt;<TD>画面全体を右にずらします.(表示内容を左にずらす)
+<TR><TD>&lt;<TD>画面全体を左にずらします.(表示内容を右にずらす)
+<TR><TD>.<TD>画面全体を1文字右にずらします.(表示内容を左にずらす)
+<TR><TD>,<TD>画面全体を1文字左にずらします.(表示内容を右にずらす)
+<TR><TD>g,M-&lt;<TD>文書のいちばん上の行に移動します.
+<TR><TD>G,M-&gt;<TD>文書のいちばん下の行に移動します.
+<TR><TD>ESC g<TD>画面下で行番号を入力し,そこで指定した行に移動します.
+ここで $ を入力すると,最終行に移動します.
+<TR><TD>Z<TD>カーソルのある位置を行の中央に移動します.
+<TR><TD>z<TD>カーソルのある行を画面の中央に移動します.
+<TR><TD>TAB<TD>次のリンクに移動します.
+<TR><TD>C-u, ESC TAB<TD>前のリンクに移動します.
+<TR><TD>[<TD>最初のリンクに移動します.
+<TR><TD>]<TD>最後のリンクに移動します.
+</table>
+
+<H3>ハイパーリンク操作</H3>
+<table>
+<TR><TD WIDTH=100>RET<TD>現在カーソルがあるリンクが指す先の文書を読みこみます.
+<TR><TD>a, ESC RET<TD>現在カーソルがあるリンクが指す先の文書をファイルに保存します.
+<TR><TD>u<TD>現在カーソルがあるリンクが指す先のURLを表示します.
+<TR><TD>i<TD>リンクに関連付けられた画像へのURLの表示します.
+<TR><TD>I<TD>現在カーソルがあるリンクに対応する画像を表示します.
+<TR><TD>ESC I<TD>現在カーソルがあるリンクが指す
+画像をファイルに保存します.
+<TR><TD>:<TD>URL風の文字列をリンクにします.この機能は,HTMLでない文書を
+読んでいるときにも有効です.
+<TR><TD>ESC :<TD>Message-ID風の文字列を,news: のリンクにします.この機能は,HTMLでない文書を
+読んでいるときにも有効です.
+<TR><TD>c<TD>現在の文書のURLを表示します.
+<TR><TD>=<TD>現在の文書に関する情報を表示します.
+<TR><TD>C-g<TD>ページ中での現在位置を表示します.
+<TR><TD>C-h<TD>URL履歴を表示します.
+<TR><TD>F<TD>&lt;FRAMESET&gt;を含む文書を表示しているときに,&lt;FRAME&gt;
+タグの指す複数の文書を1つの文書に変換して表示します.
+<TR><TD>M<TD>現在見ているページを,外部ブラウザを使って表示します.
+2M, 3M で2番目と3番目のブラウザを使います.
+<TR><TD>ESC M<TD>現在のリンク先を,外部ブラウザを使って表示します.
+2ESC M, 3ESC M で2番目と3番目のブラウザを使います.
+</table>
+
+<H3>ファイルとURL関係の操作</H3>
+<table>
+<TR><TD WIDTH=100>U<TD>URLを指定して開きます.
+<TR><TD>V<TD>ローカルファイルを指定して開きます.
+<TR><TD>@<TD>コマンドを実行し,結果を全部読んでから表示します.
+<TR><TD>#<TD>コマンドを実行し,結果を読みこみながら表示します.
+</table>
+
+<H3>バッファ操作</H3>
+<table>
+<TR><TD WIDTH=100>B<TD>現在見ているバッファを削除し,一つ前のバッファを表示します.
+<TR><TD>v<TD>HTMLのソースを表示します.
+<TR><TD>s<TD>バッファ選択モードに入ります.
+<TR><TD>E<TD>現在見ているバッファがローカルファイルの場合,そのファイルをエディタ
+で編集します.エディタを終了した後,そのファイルを再度読み込みます.
+<TR><TD>C-l<TD>画面を再描画します.
+<TR><TD>R<TD>バッファを再度読み込みます.
+<TR><TD>S<TD>バッファの表示内容をファイルに保存します.
+<TR><TD>ESC s<TD>HTMLのソースをファイルに保存します.v でソースを表示して S で
+保存するのとほぼ同じですが,ESC s で保存したファイルは漢字コードがオリジナルの
+ままであるのに対して,v S で保存すると現在表示に使っている漢字コードに変換され
+て保存されます.
+<TR><TD>ESC e<TD>現在表示されているバッファを,表示されている形式のまま
+エディタで編集します.
+</table>
+
+<H3>バッファ選択モード</H3>
+"s" でバッファ選択モードに入ったときのキー操作です.
+<table>
+<TR><TD WIDTH=100>k,C-p<TD>一つ上のバッファを選択します.
+<TR><TD>j,C-n<TD>一つ下のバッファを選択します.
+<TR><TD>D<TD>現在選択しているバッファを削除します.
+<TR><TD>RET<TD>現在選択しているバッファを表示します.
+</table>
+
+<H3>ブックマーク操作</H3>
+<table>
+<TR><TD WIDTH=100>ESC b<TD>ブックマークを読み込みます.
+<TR><TD>ESC a<TD>現在見ているページをブックマークに追加します.
+</table>
+
+<H3>検索</H3>
+<table>
+<TR><TD WIDTH=100>/,C-s<TD>現在のカーソル位置からファイル末尾に向かって正規表現を検索します.
+<TR><TD>?,C-r<TD>現在のカーソル位置からファイルの先頭に向かって正規表現を検索します.
+<TR><TD>n<TD>次を検索します.
+<TR><TD>N<TD>前を検索します.
+<TR><TD>C-w<TD>折り返し検索モードを切り換えます.
+</table>
+
+<H3>マーク操作</H3>
+<table>
+<TR><TD WIDTH=100>C-SPC<TD>マークを設定/解除します.マークは反転表示されます.
+<TR><TD>ESC p<TD>一つ前のマークに移動します.
+<TR><TD>ESC n<TD>一つ後のマークに移動します.
+<TR><TD>"<TD>正規表現で指定された文字列を全てマークします.
+</table>
+
+<H3>その他</H3>
+<table>
+<TR><TD WIDTH=100>!<TD>シェルコマンドを実行します.
+<TR><TD>H<TD>ヘルプファイルを表示します.
+<TR><TD>o<TD>オプション設定パネルを表示します.
+<TR><TD>C-k<TD>クッキー一覧を表示します.
+<TR><TD>C-c<TD>文書の読み込みを中断します.
+<TR><TD>C-z<TD>サスペンド
+<TR><TD>q<TD>w3mを終了します.オプションの設定によって,終了するかどうか確認します.
+<TR><TD>Q<TD>確認せずにw3mを終了します.
+</table>
+
+<H3>行編集</H3>
+画面の最下行で文字列を入力する場合に有効なキー操作です.
+<table>
+<TR><TD WIDTH=100>C-f<TD>カーソルを右に移動します.
+<TR><TD>C-b<TD>カーソルを左に移動します.
+<TR><TD>C-h<TD>カーソルの直前の文字を削除します.
+<TR><TD>C-d<TD>カーソル位置の文字を削除します.
+<TR><TD>C-k<TD>カーソル位置から後を削除します.
+<TR><TD>C-u<TD>カーソル位置から前を削除します.
+<TR><TD>C-a<TD>文字列の先頭に移動します.
+<TR><TD>C-e<TD>文字列の最後に移動します.
+<TR><TD>C-p<TD>ヒストリから一つ前の文字列を取り出します.
+<TR><TD>C-n<TD>ヒストリから次の文字列を取り出します.
+<TR><TD>TAB,SPC<TD>ファイル名入力時に,ファイル名を補完します.
+<TR><TD>RETURN<TD>入力を終了します.
+</table>
+
+<hr>
+<a name="Key:lynx"></a>
+<h2>起動後の使いかた(Lynx風)</h2>
+Lynx風キーバインドでコンパイルした場合の使いかたです.
+<H3>ページ/カーソル移動</H3>
+<table>
+<TR><TD>SPC,C-v,+<TD>次のページを表示します.
+<TR><TD>b,ESC v,-<TD>前のページを表示します.
+<TR><TD>l<TD>カーソルを右に移動します.
+<TR><TD>h<TD>カーソルを左に移動します.
+<TR><TD>j<TD>カーソルを下に移動します.
+<TR><TD>k<TD>カーソルを上に移動します.
+<TR><TD>J<TD>画面を1行上にスクロールします.
+<TR><TD>K<TD>画面を1行下にスクロールします.
+<TR><TD>^<TD>行頭に移動します.
+<TR><TD>$<TD>行末に移動します.
+<TR><TD>&gt;<TD>画面全体を右にずらします.(表示内容を左にずらす)
+<TR><TD>&lt;<TD>画面全体を左にずらします.(表示内容を右にずらす)
+<TR><TD>C-a<TD>文書のいちばん上の行に移動します.
+<TR><TD>C-e<TD>文書のいちばん下の行に移動します.
+<TR><TD>G<TD>画面下で行番号を入力し,そこで指定した行に移動します.
+ここで $ を入力すると,最終行に移動します.
+<TR><TD>Z<TD>カーソルのある位置を行の中央に移動します.
+<TR><TD>z<TD>カーソルのある行を画面の中央に移動します.
+<TR><TD>TAB, C-n, 下矢印<TD>次のリンクに移動します.
+<TR><TD>ESC TAB, C-p, 上矢印<TD>前のリンクに移動します.
+<TR><TD>C-g<TD>ページ中での現在位置を表示します.
+</table>
+
+<H3>ハイパーリンク操作</H3>
+<table>
+<TR><TD WIDTH=100>RET, C-f, 右矢印<TD>現在カーソルがあるリンクが指す先の文書を読みこみます.
+<TR><TD>d, ESC RET<TD>現在カーソルがあるリンクが指す先の文書をファイルに保存します.
+<TR><TD>u<TD>現在カーソルがあるリンクが指す先のURLを表示します.
+<TR><TD>i<TD>現在カーソルがあるリンクを含む画像そのもののURLを表示します.
+<TR><TD>I<TD>現在カーソルがあるリンクに対応する画像を表示します.
+<TR><TD>ESC I<TD>現在カーソルがあるリンクが指す画像をファイルに保存します.
+<TR><TD>:<TD>URL風の文字列をリンクにします.この機能は,HTMLでない文書を
+読んでいるときにも有効です.
+<TR><TD>ESC :<TD>Message-ID風の文字列を,news: のリンクにします.この機能は,HTMLでない文書を読んでいるときにも有効です.
+<TR><TD>c<TD>現在の文書のURLを表示します.
+<TR><TD>=<TD>現在の文書に関する情報を表示します.
+<TR><TD>C-h<TD>URL履歴を表示します.
+<TR><TD>F<TD>&lt;FRAMESET&gt;を含む文書を表示しているときに,&lt;FRAME&gt;
+タグの指す複数の文書を1つの文書に変換して表示します.
+<TR><TD>M<TD>現在見ているページを,外部ブラウザを使って表示します.
+2M, 3M で2番目と3番目のブラウザを使います.
+<TR><TD>ESC M<TD>現在のリンク先を,外部ブラウザを使って表示します.
+2ESC M, 3ESC M で2番目と3番目のブラウザを使います.
+</table>
+
+<H3>ファイルとURL関係の操作</H3>
+<table>
+<TR><TD WIDTH=100>g, U<TD>URLを指定して開きます.
+<TR><TD>V<TD>ローカルファイルを指定して開きます.
+<TR><TD>@<TD>コマンドを実行し,結果を全部読んでから表示します.
+<TR><TD>#<TD>コマンドを実行し,結果を読みこみながら表示します.
+</table>
+
+<H3>バッファ操作</H3>
+<table>
+<TR><TD WIDTH=100>B, C-b, 左矢印<TD>現在見ているバッファを削除し,一つ前のバッファを表示します.
+<TR><TD>\<TD>HTMLのソースを表示します.
+<TR><TD>s<TD>バッファ選択モードに入ります.
+<TR><TD>E<TD>現在見ているバッファがローカルファイルの場合,そのファイルをエディタで編集します.エディタを終了した後,そのファイルを再度読み込みます.
+<TR><TD>C-l, C-w<TD>画面を再描画します.
+<TR><TD>R, C-r<TD>バッファを再度読み込みます.
+<TR><TD>S, p<TD>バッファの表示内容をファイルに保存します.
+<TR><TD>ESC s<TD>HTMLのソースをファイルに保存します.v でソースを表示して S で
+保存するのとほぼ同じですが,ESC s で保存したファイルは漢字コードがオリジナルの
+ままであるのに対して,v S で保存すると現在表示に使っている漢字コードに変換され
+て保存されます.
+<TR><TD>ESC e<TD>現在表示されているバッファを,表示されている形式のまま
+エディタで編集します.
+</table>
+
+<H3>バッファ選択モード</H3>
+"s" でバッファ選択モードに入ったときのキー操作です.
+<table>
+<TR><TD WIDTH=100>k,C-p<TD>一つ上のバッファを選択します.
+<TR><TD>j,C-n<TD>一つ下のバッファを選択します.
+<TR><TD>D<TD>現在選択しているバッファを削除します.
+<TR><TD>RET<TD>現在選択しているバッファを表示します.
+</table>
+
+<H3>ブックマーク操作</H3>
+<table>
+<TR><TD WIDTH=100>v, ESC b<TD>ブックマークを読み込みます.
+<TR><TD>a, ESC a<TD>現在見ているページをブックマークに追加します.
+</table>
+
+<H3>検索</H3>
+<table>
+<TR><TD WIDTH=100>/,C-s<TD>現在のカーソル位置からファイル末尾に向かって正規表現を検索します.
+<TR><TD>n<TD>次を検索します.
+<TR><TD>w<TD>折り返し検索モードを切り換えます.
+</table>
+
+<H3>マーク操作</H3>
+<table>
+<TR><TD WIDTH=100>C-SPC<TD>マークを設定/解除します.マークは反転表示されます.
+<TR><TD>P<TD>一つ前のマークに移動します.
+<TR><TD>N<TD>一つ後のマークに移動します.
+<TR><TD>"<TD>正規表現で指定された文字列を全てマークします.
+</table>
+
+<H3>その他</H3>
+<table>
+<TR><TD WIDTH=100>!<TD>シェルコマンドを実行します.
+<TR><TD>H, ?<TD>ヘルプファイルを表示します.
+<TR><TD>o<TD>オプション設定パネルを表示します.
+<TR><TD>C-k<TD>クッキー一覧を表示します.
+<TR><TD>C-c<TD>文書の読み込みを中断します.
+<TR><TD>C-z<TD>サスペンド
+<TR><TD>q<TD>w3mを終了します.オプションの設定によって,終了するかどうか確認します.
+<TR><TD>Q<TD>確認せずにw3mを終了します.
+</table>
+
+<H3>行編集</H3>
+画面の最下行で文字列を入力する場合に有効なキー操作です.
+<table>
+<TR><TD WIDTH=100>C-f<TD>カーソルを右に移動します.
+<TR><TD>C-b<TD>カーソルを左に移動します.
+<TR><TD>C-h<TD>カーソルの直前の文字を削除します.
+<TR><TD>C-d<TD>カーソル位置の文字を削除します.
+<TR><TD>C-k<TD>カーソル位置から後を削除します.
+<TR><TD>C-u<TD>カーソル位置から前を削除します.
+<TR><TD>C-a<TD>文字列の先頭に移動します.
+<TR><TD>C-e<TD>文字列の最後に移動します.
+<TR><TD>SPC<TD>ファイル名入力時に,ファイル名を補完します.
+<TR><TD>RETURN<TD>入力を終了します.
+</table>
+
+<hr>
+<a name="Mouse"></a>
+<h2>マウス操作</h2>
+マウス機能をONにしてコンパイルしてあれば,マウスを使って
+w3mを操作することができます.マウスが使えるのは,xterm/kterm/rxvt
+を使っている場合(この場合には,環境変数TERMを xterm か kterm に
+設定する必要があります),または GPM が動いている環境を使っている場合
+です.
+
+<p>
+<table border=0>
+<tr><td>左クリック
+<td>カーソルをマウスカーソルの位置に移動します.
+もしカーソルとマウスカーソルの位置が同じで,カーソルが
+リンクの上にあったときは,そのリンクをたどります.
+<tr><td>中クリック
+<td>前のバッファに戻ります.
+<tr><td>右クリック
+<td>メニューを開きます.メニューの項目もマウスで選ぶことができます.
+<tr><td>左ドラッグ
+<td>ページをスクロールします.デフォルトの動作では,
+マウスのドラッグに合わせて文書の方をスクロールします.
+オプション設定パネルの設定で,この動作を逆にすること
+ができます(マウスのドラッグに合わせて,ウィンドウの方を
+スクロールする).
+</table>
+<p>
+
+
+<hr>
+<a name="Key:custom"></a>
+<h2>キーの定義</h2>
+~/.w3m/keymap を記述すると,キーの割りあてを変えることができます
+(行編集のキー定義を除く).例えば,
+<pre>
+
+ keymap C-o NEXT_PAGE
+
+</pre>
+と記述すると,NEXT_PAGE機能(通常スペースと C-v)に割りあてられて
+いるもの)を C-o に割りあてることができます.
+利用可能な機能と,その名前については,
+<a href="README.func">README.func</a>を参照してください.
+例として,オリジナルとLynx風のキー定義ファイル
+(<a href="keymap.default">keymap.default</a>
+と<a href="keymap.lynx">keymap.lynx</a>)が置いてあります.
+
+<hr>
+<a name="LocalCGI"></a>
+<h2>Local CGI</h2>
+w3mを使えば,HTTPサーバなしでCGIスクリプトを起動することができます.
+このとき,w3mがサーバのふりをしてスクリプトを起動し,その出力を
+読みこんで表示するわけです.
+<a href="file:///$LIB/w3mbookmark?mode=panel&bmark=~/.w3m/bookmark.html&url=MANUAL.html&title=w3m+manual">ブックマークの登録</a>と
+<a href="file:///$LIB/w3mhelperpanel?mode=panel">外部ビューアの編集</a>
+は,local CGIのスクリプトとして実現されています.
+local CGIを使えば,w3mを汎用のフォーム入力インタフェースとして
+使うことができます.
+<P>
+セキュリティ上の理由により,起動するCGIスクリプトは,次のどれかの
+ディレクトリにある必要があります.
+<ul>
+<li>w3mのヘルプファイルなどが置いてあるディレクトリ
+(典型的には /usr/local/lib/w3m).このディレクトリは,
+$LIB で参照することができます.
+<li>/cgi-bin/ ディレクトリ.このディレクトリは,任意の場所に
+割りあてることができます(オプション設定パネルの「/cgi-binで表される
+ディレクトリ」の項目).ここには,: で区切って複数のディレクトリを
+指定することができます(例えば /usr/local/cgi-bin:/home/aito/cgi-bin など).
+/cgi-bin/ を使う場合は、
+<pre>
+ w3m -o cgi_bin=/path/to/cgi-bin file:/cgi-bin/script.cgi
+</pre>
+のように file:/cgi-binというURLを使う必要があります。
+この中にカレントディレクトリを入れることは,セキュリティ上の理由により
+薦められません.
+</ul>
+<p>
+Local CGIとして使われるスクリプトでは,w3mをコントロールするために,
+特殊なヘッダ `w3m-control:' を使うことができます.このヘッダには,
+w3mの任意の機能 (<a href="README.func">README.func</a>参照)を書く
+ことができます.文書が表示された後,その機能が呼び出されます.
+例えば,
+<pre>
+
+Content-Type: text/plain
+W3m-control: BACK
+
+</pre>
+というヘッダを出力した場合,w3mは空のページを表示し,その直後に
+そのバッファを削除します.これは,CGIを実行した後で,何もページを
+表示したくない場合に有効です.また,
+<pre>
+
+Content-Type: text/plain
+W3m-control: DELETE_PREVBUF
+
+contents.....
+</pre>
+は,新しいバッファで直前のバッファを置きかえます.
+<p>
+一つの w3m-control: ヘッダには,一つの機能だけを指定することができます.
+ただし,HTTPレスポンスの中に複数の w3m-control: を入れることができ,
+そこで指定された機能は順番に実行されます.
+さらに,GOTO には引数を指定することができます.
+<pre>
+
+Content-Type: text/plain
+W3m-control: GOTO http://www.yahoo.com/
+
+</pre>
+この例は,Location: を使った次の例と同じように動作します.
+<pre>
+
+Content-Type: text/plain
+Location: http://www.yahoo.com/
+
+</pre>
+ただし,w3m-control: ヘッダはw3mがスクリプトを直接呼びだした時だけに
+有効です.同じスクリプトを HTTPサーバ経由で呼びだした場合,
+w3m-control: ヘッダは無視されます.
+
+</body>
+</html>